朝、起きると右肩に激痛が。
前々日から痛めていた肩がいよいよ悪化したらしく、もはや起きあがれない状態。といっても今日は休日ここは広島。医者に行けるはずもなく、とりあえず鎮痛剤を飲みチェックアウト時間まで寝る。
昼近くなってとりあえず外に出る。うーん荷物が重い・・・と嘆きつつ、公園の方へ。もう二度と来ないかもしれない(まぁ、またなにか大会があれば来るんでしょうが)広島。修学旅行で来ることもありませんでしたし、一度は平和記念館も見ておかねば・・・と遠足か社会科の授業か、とにかくひっきりなしの小学生の群れと外国人観光客の渦の中、一巡しました。ううん。これに比べりゃ(比べる類のものではありませんが)私の痛みなんて軽いものよ。
と、思いつつも携帯で自宅に泣きを入れる。
「痛い。とても荷物持って帰れないよ」「あっそう。もみじまんじゅう買ってきてね」という優しい母親の声に励まされ、今日もグリーンアリーナを目指す私でありました。
追記:この肩の激痛ですが、後になって、肩の腱に石灰がたまって炎症をおこす・・・という病気であったことが判明。金もためずに石灰なんかためてんのか、という冗談に笑えないほど痛いですよ。いや本当に。そして、この1年後に再発しました。2001.5/24
2日目
この日は真面目にも開場前に入り口にたどりつき、並んでしまいました。けっこうな列ができていましたね。屋根があったのでサンドームの開門待ちほど辛くありませんでしたが。
とりあえずあん馬&つり輪の見える方面に席を探し(初日は選手席になっていた仮設スタンドの椅子も一般解放されました)スタートリストなど眺める。と、偶然、たこすけさんと再会。初日はおーりゃさんで驚かされましたが、彼女とも熊本以来。さらに、ニフティでお世話になっているますみ様とも初めてご対面することが出来、なんのかんのしているうちに競技が開始されていました。
女子がやや先行して開始。女子の1班は、山脇、菅原、北村、中瀬、竹中、奥本。女子の跳馬は、少しずつですが跳び方の難度が上がってきていると思います(もちろん、まだまだ世界レベルにはおよばないのでしょうが)。優勝した山脇佳奈選手、また北村選手や竹中選手など。菅原選手は足首を痛めていたのでしょうか?ちょっと寂しかったです。あと、奥本選手や中瀬選手は、難度をおさえたのかなという・・・本来なら、もう少し上の難度の跳び方が出来るんだろうと思いますが。まあ、代表がかかった個人総合の試合であって種目別じゃないから仕方ないですかね。
女子の他の種目は、番外編で
男子の1班は、塚原、米田、笠松、藤田、山田、斎藤(良)。う〜ん、観る側としてはたいへん満足なメンバー構成です。代表争いに関わってくる選手では、原田選手が2班になってしまったのがちょっと残念でしたけど。もっとも、計算上では今回の3枠は笠松・山田・原田でほぼ確定。興味は、残る推薦の2枠が誰なのか?というところにありました。持ち点では不可能だけど推薦が大いにあり得る米田。1日目に高得点を挙げた藤田。あるいは、ほかの選手か?
時は遡りますが、1997年。ローザンヌ世界選手権で、日本男子は予選で団体3位。このとき、一番活躍したのが藤田健一選手でした。私があのとき彼に感じたときめき(注:ヘンな意味ではありません)ったら、そりゃもう−ローザンヌフォトギャラリー参照。それが、1998年早々の紀陽銀行の休部。結局徳洲会に所属し全社ではそこそこの成績もおさめていましたが、なんとなく失速してしまったようなイメージを受けました。熊本の全日本でも奮いませんでしたし、失礼を承知で言えば、彼が天津の代表になると期待してなかった。
勝手にときめいといて、勝手に忘れてました。
それがこのNHK杯ではあん馬、つり輪と進むうちにあのときめきが戻ってきたというか・・・変な言い方ですが、藤田選手って「つい応援したくなってしまう」魅力が備わっている。ローチェも失敗はしましたがオッケーみたいな(本人的には全然オッケーじゃないでしょうが)。しかし平行棒の入り、藤田選手独特の見せ場である開脚旋回でよもやのミス。うわー!頼むから代表にしてやってくれー!と勝手なことを考えてしまいました(このへんはますみ様のほうが力入っていたでしょうが)。
さらに、ドラマは鉄棒にありましたね。この鉄棒、トップバッターの塚原選手があまりにも完璧な出来だったからなのか、続く選手もみんないい演技でした。そして藤田選手。持ち点での3枠には入らないにしても、このままいけば推薦は確実だし、デフはやらないだろうと思った瞬間にやりましたから・・・もう、藤田健一、カッコ良すぎ。この日、彼のファンになったという人が世間にたくさんいることでしょう。結局、無事推薦で代表枠に入りました(米田選手は意外に落選。代表選考の持ち点が高く、NHK杯も8位に入った小島選手が選ばれました)。
それから、山田選手。初めて生で見た日から「日本代表になる」と体操ファンじゃない人にまで吹聴してましたから(やめなさいって)。やっと来たかと思うと嬉しくてたまんないです。2日目はあまり点が伸びなかったですが、三宙の降りは完璧でしたね♪
と、このように1人の選手に肩入れして勝手に盛り上がることができる・・・のが生観戦の楽しさです。皆様、ぜひお近くの会場へ。
次の全日本は富山だよ。
会場を出たら雨。地下通路を駆使し(笑)バスセンターにたどりついたら、空港行き最終便にぎりぎり!(いやー、最終の飛行機にしておいてよかった)。しかもそのバスが渋滞で遅れ、なかなか空港に着かないというスリルを味わってしまいました。しかも、空港の売店は閉まっており、私はあれほど頼まれたもみじまんじゅうを買うことなく帰路についたのでした。ああ、疲れた。
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