ありがとうございます ( No.3 ) |
- 日時:2007/05/18 12:40
- 名前:花火
- asou様、aki様ありがとうございます。
なるほど・・課題はたくさんありそうですね。 子供達が少しでも身体を動かすことの楽しみや体操への興味をもって 競技人口が増えることを願います。 特に女子体操は賞味期限と言ったら失礼になりますが他のスポーツより 競技暦が短くなりがちです。 娘の通う体操クラブでも受験の問題や思春期を迎えるころの問題で選手 をやめてしまう子も少なくありません。 ひとつひとつの課題をクリアして、世界のトップに近く日を待ち望んで います。素人親ですが、子供と共に体操が好きなので、何かできること があれば、体操普及にお役にたちたいです。
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少し気になったもので ( No.4 ) |
- 日時:2007/05/18 19:19
- 名前:asou
- 重ねて投稿して、すいません。
女子フィギュアスケートと女子体操、愛好者もこの二つは重なることが多いようですし、同じ採点競技ということで相関関係がありそうにかたられることが多いですけど、実際にはどうなのでしょうか? 女子フィギュアが世界的に強いのに、女子体操が弱いのはおかしいとか言い切れるほどなのでしょうか?
アメリカではこの二つの競技が大変人気があり、どちらも世界的に強いです。でも、アメリカでアジア系の女子選手の活躍の仕方は、この二つの 競技で差があるような気がします。 フィギュアスケートではクリスティー・ヤマグチ選手、ミッシェル・クワン選手と世界チャンピオンになった日系、中国系の女子選手の名前が浮かびますし、次代を担うジュニア世代もカロライン・ザン選手やミライ・ナガス選手などアジア系に有望選手が多いです。 でも、女子体操で五輪代表クラスになった日系、中国系の選手はAmy Chow選手位しか見つけられないです。(探しもれがあるかもしれないですし、ファミリーネームなので、お母さんがアジア系の人がいるかもですが) お隣の韓国でも、女子フィギュアは層はそれほど厚くないようですが、キム・ヨナ選手という世界に通用する選手が出ましたが、女子体操は世界には通用していないです。 この差は、なにによるものなのでしょうか? こんなことをいうと、言い訳探してるみたいというか、逃げを打ってるみたいで気が引けるのですが、東アジア系の女子にとって器械体操はフィギュアスケートほどの適性があるとは言い切れないのではないか?とも考えてしまうのです。
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私も不思議。 ( No.5 ) |
- 日時:2007/05/18 22:55
- 名前:じむきち
- 両者には、競技としての魅力に大きな差があるような気がします。
たとえば体操ではオリンピックの金メダルを目指しますが、フィギュアにはメダルだけでなくスポットライト、つまりプロの道があります。
また多くの女子体操選手が「少女時代」に体操競技を通り過ぎるのに対し、フィギュアでは選手が「女性」として成熟した後にも第一線で活躍することが可能です。
こう書くと、なんとなくフィギュアのほうが自己の成長と未来への可能性が関連づけやすいように感じてしまいます。それに比べると体操競技の場合、特に女子は性的な成熟が未来を阻むようなイメージがあります(ごめんなさい)。
表現力は採点の中では小さいことかもしれませんが、近年「女性らしさ」から離れていっている女子体操競技では日本はよい結果が出せず、「女性らしさ」をきちんとアピールできるフィギュアスケートやシンクロナイズドスイミングのほうでよい結果が出せているというのも不思議です。
asouさんのおっしゃる「適正」ですが、私も似たような考えがあって、文化的な「土壌」の影響を考えてしまいます。日本や韓国といえば儒教の影響が大きい国であり、社会の中での女性の位置づけや女性の性表現に対する忌避意識など「女性観」そのものに独特なものがあります。
・・・そこからなんとなく、「未成熟な女性を表舞台に立たせることを躊躇する」ような「無意識」が働いているのでは?と考えたりしています(笑)。競技人口にも、選手の育成にも・・・。
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連投すみません ( No.6 ) |
- 日時:2007/05/19 22:29
- 名前:じむきち
- 残念ながら今の女子体操は、「女性として心身ともに成熟した自分」を自己表現できる場になりづらくなってきているような気がします。自他共に「女性」として認められるころには、多くの選手が「ピークを過ぎた」となってしまいます。
そのため、特に女子選手は小さいころから「期限付き」で必要な能力をどんどん吸収しなければなりません。男子よりも密度の高い練習が必要となり、「燃え尽き症候群」も問題になっています(このへんは日本だけの問題ではないと思いますが)。
幼児からの専門的なスポーツ環境が整っていない日本では特に、女子選手のピークを遅らせるような強化策の工夫が必要なのではないでしょうか?
現在のところでは、14~15歳ぐらいまでに身に着けた技術で17~18歳ぐらいまでのピークをカバーして、その後は一線から徐々に退くという感じがしますが、それをもしも3~5年あとにずらすことができれば、若い選手の燃え尽き症候群にも歯止めがかかるかもしれないし、女性らしい自己表現も可能になってきます。そして女性らしい選手の活躍は、多くのファンとそれを目標にする次世代の選手を育てるはずです。
Akiさんもおっしゃっていましたが「筋力」の占める部分がかなり大きくなってきており、練習の優先順位はさらに難しくなってていることでしょう。 そのためには「先にやるべきことは何か」はもちろん大事ですが、「後にするべきことは何か」を考えることがさらに大切になってくると思います。
私などは古いものですから、女子体操選手といえばまず16歳くらいの頃のコマネチをひとつの理想像として考えてしまいますが、これからは21歳くらいのプロドノーワを理想像にするべきかもしれません。
がんばれ、日本女子!
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ピークを遅らせるために ( No.7 ) |
- 日時:2007/05/20 19:52
- 名前:asou
- >幼児からの専門的なスポーツ環境が整っていない日本では特に、女子選手の>ピークを遅らせるような強化策の工夫が必要なのではないでしょうか?
私も、諸外国に比べて、練習時間を確保できない日本ではそれがいいのではないか、と思っていました。
それで、短絡的かもしれませんが、「全日本の出場年齢を一学年繰り上げる」ことはできないか?と考えていました。 今は中学一年から全日本に出場できますが、全日本で上位に入って、翌年、最終選考に進んでも、中学二年では年齢制限に引っ掛かってしまいます。
全日本に出る年齢を中学二年からにすれば、翌年は中学三年、五輪前年なら、国際大会に出場できますし。
各クラブでも「まだ全日本に出られる年齢ではないから、もう少し基礎中心の練習を」という指導ができるのではないかと、思うのですが。
もう一つは、二十歳前後をピークにするなら、高校を卒業する時に練習環境は変えない方はいいのではないか?ということです。新しい環境に慣れるのに、時間を費やすケースが多いように思えますので。
大学生世代で代表入りする選手がもっと増えるといいな、と願っています。
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環境と選手が自分で考える力 ( No.8 ) |
- 日時:2007/06/04 23:58
- 名前:suilen
- 選手の競技歴が短いのは、
大学卒業後に競技を続ける環境が無いこと 日本には体操以外の娯楽や誘惑が山ほどあること 競技を長く続けることの面白さを語る人が少ないこと(塚原直也選手のような) 選手自身が、体操を長く続けることに魅力を感じていないから
環境が選手に自分で考える力をつけることを許さないこと
などが関係してるのかな?と思います
本当に体操が好きで、長く続けることに喜びや意味を見出して、 どうにかこうにかして社会人で体操してる女性を数人知っています。 私も、28歳くらいまで体操やってました。
子供が競技スポーツをすることになったら、ぜひ読んでいただきたい本が。
『スポーツ選手のためのキャリアプランニング』 A・プティパ他著 大修館書店
シンクロナイズドスイミング ソウル五輪デュエット銅メダリストの田中京さんが 訳した本です。 選手が競技中も、引退後も自分で人生をコントロールできるようになるためには、 何をしなくてはいけないかということについて書かれた本です。
『スポーツは「良い子」を育てるか』 永井洋一 著 NHK出版
小学生サッカーの指導者が、少年スポーツの弊害について書いた本です。 今の日本の少年スポーツが、どれだけ大人の都合で動いているかが語られます。 自分の子供にスポーツをさせるのを真剣に悩んでしまうような、ショッキングな現実が・・・
『スラムダンク勝利学』 辻秀一 著 集英社インターナショナル
マンガ『スラムダンク』を題材に、スポーツドクターである著者が、スポーツだけでなく人生においての勝利者になるには何が必要かを書いた本。 スポーツに関係が無い人が読んでも、ためになります。
個人的には、日本人でも身体的には世界で戦うのに問題は無いと思っています。
今日本が参考にするなら、旧共産圏ではなく、アメリカだと思います。
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参考にするとしたら・・・ ( No.9 ) |
- 日時:2007/06/10 22:31
- 名前:あずさ <azsogd@guitar.ocn.ne.jp>
- URL:http://www11.ocn.ne.jp/~azsogd/
- アメリカ代表のアジア系が少ないとは言っても、
アジアにある中国は体操強国ですから、 身体能力的にはアジア人でも問題はないとは思います。
・・・・が、中国を参考に出来るか、というと、 「ナショナルチームが年中合宿状態で、学校も併設して 1日平均8時間練習する」というような環境は日本にはないわけで そもそも日本は引退後の保障がないわけですから、 そんな環境を作ったところで体操人口が減るだけでしょう。
引退後の人生も考えて、ある程度の学校教育とスポーツを並行して行うことが前提になるわけですが、アメリカ・・・も参考にするにはちょっときついかなあとは思います。
アメリカのトップ選手の半分近くはホームスクール(通信教育)で実際に通学はしていません。
通学している選手でも、アメリカには全国レベル以上の選手は練習のために学校を早退することが認められているので、例えば週の何日かは授業を午前中だけにする、といったことも可能なのです。
体操市場という意味での経済規模も違いすぎますよね。 パターソン選手は歌手転向で日本円で2億だか3億だかの契約金を手にしたそうですが、 そんなことをしなくても女子体操で活躍すれば、CMやショー等々で億単位の収入が得られるわけで、そこで一生分の収入が得られるとなれば、 そりゃあモチベーションも変わってくるでしょう。
そんなに派手ではなくて、個人総合の台に乗るような選手は出ないけれど 種目別では時々活躍する選手が出てくる、例えばフランスやスペインあたりはどういう状況なのでしょう?
この2つは私が知る限り、近年団体、個人総合で台に乗ったことはないと思うのですが、 種目別では金メダリストを出していますし、団体も入賞ラインから10位くらいで安定していますよね。
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フランスやスペインでは ( No.10 ) |
- 日時:2007/06/12 14:35
- 名前:asou
- トップ選手を中央に集めて強化するという社会主義国に近いやりかたをしている、という話を本で読んだことがあります。バルセロナ五輪の頃らしいので、
今もそうかどうかはわからないですけど。 日本はバルセロナ五輪の団体切符を逃し、力をつけてきた他国の状況を知ろうとしていた時期だったのでしょう。
これを参考にしたでしょうか、93年四月に日本でも女子強化のため、中央に選手を集める合宿形式をスタートさせたのだそうで。今の新体操でやってるチームジャパンのような形だと思いますが・・当時も三千万くらいかかったそうです。(これくらいが相場なのでしょうか?)
結論を言うと、どうもあまりうまくいかなかったようです。 中央での「特別選抜強化選手」に応募する選手が少なく、その中にナショナル強化指定選手は一人もいなかったとか。(四人応募してうち二人がのちに辞退したそうです)
全国の選手やその指導するコーチも、「環境の変化がリスクになる」「あとに年(鯖江まで)しかないのに今からやっても」という反応だったらしく・・ 新体操の団体戦は集団演技なので、合宿方式が有効かもしれないですが、体操の場合は、代表は毎年選考会で選ぶので、「特別選抜強化選手?」になったからといって、代表になれるとは限りませんし。
自由主義陣営のフランス、スペインで選手の元のクラブがナショナルチームに選手を差し出すのに、抵抗がなかったのか、これが気になるところです。
これは想像なのですが、各クラブの側の指摘する「環境変化のリスク」以外に、インターハイや国体などの日本特有の国内事情があるのかもしれません。 有望な選手はインターハイや国体で主力なわけで、学校や県から強化費援助してもらったり、色々、競技生活のサポートしてもらっているなどがあるかもしれないです。地元がそう簡単に手放してくれないのでは?
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練習環境を変えることへの消極的な姿勢 ( No.11 ) |
- 日時:2007/06/13 16:42
- 名前:マルタ
- 元のスレタイから少々脱線しそうですが
将来性のある選手が、全員が全員体操の盛んな地域で生育したわけでもなく 強い体操クラブの周辺で生育していて見出されたわけでもない。
中には幸運の持ち主もいるかもしれないでしょうが、不幸にして体操があまり盛んではない地域で生育したり、偶然入会したクラブがさほど強くないクラブだった場合は、そのクラブのトップになる以前にさしさわりのない理由をつけて、強豪クラブに移籍することもあるようですが。移籍しても、元来が狭い 世界なので、すぐに以前在籍したクラブにはわかるみたいですが。
ただお国柄の違いなのかどおか真偽のほどは不明ですが、わたし達は割りと ひとりの師匠にずっとつく、指導者の意向にとことん従う、という傾向はあるかと思います。単に体操を指導する、習うにとどまらず、学校の進路といったプライベートに属するやという部分も、クラブの指導者は、時には実の親以上に深く踏み込んで考え、教え子を導いてくれることもあるようです。
そういう習性をいっさい無視して、将来性を見込める選手を中央に一堂に集めれば効率的に練習の成果があがるのではないだろうか、と、誰かが言い出しても、すぐに賛同して軌道修正ができるかといえば、どうでしょうか? 師弟関係の結びつき方が、日本とフランス・スペインとで異なれば、反応も異なるかもしれないですね。
スレ違いでしたらお手数ですが削除ねがいます。
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オーストラリアの強化事情 ( No.12 ) |
- 日時:2007/07/01 12:15
- 名前:asou
- について、アトランタ五輪代表の橋口美穂選手のレポートを見つけました。
オーストラリアもかなり社会主義国に近い強化方法をとっているように思えます。フランスやスペインのやり方もこれに近いのでしょうか?
橋口選手の視察されたプライベートスクールの在り方は、中国の業余学校に近いようにも思えます。授業をある程度免除する、学校と練習場所の体育館が隣接しているなどの競技を優先した環境が整っていることなど・・
選手をインターナショナルクラスとナショナルクラスについて国が分けるやり方は、個人的にはあまりいいとは思えなかったです。 仮に日本が運用するとなると、インターナショナルからナショナルクラスに「降格」された選手のケアをどうするか、などクリアしなければならない問題が多いと思いますし。オーストラリアではその入れ替えに伴う環境変化をどうクリアしているのか、選手のその後のケアがどうなっているのか・・など気になるところが多いです。
オーストラリアはシドニー五輪を控えて強化を進めたようですね、スペインもおそらくバルセロナのための強化システムではなかったかと思いますが・・ ただ、オーストラリアの女子もシニアは今も強いですが、ジュニアは必ずしもそうでもないような気もしますし・・去年の環太平洋選手権のジュニア女子や今年初めにシドニーで開催されたAYOFの結果を見た限りですが。 この強化方法は短期的にはよくても、長期に渡って強さを維持できるかどうかは、もう少し様子を見た方がいいようにも思います。 このシステムで強さを維持するのは、ずっと層の厚い状態を維持できる、競技人口が必要なような気がします。 http://www.joc.or.jp/foreign_trainee/pdf/2005_hashiguchi.pdf
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