よりさんへ ( No.1 ) |
- 日時:2006/01/16 03:02
- 名前:おたまじゃくし
- はじめまして。
確かに今、体操競技は人気無いですよね。 競技が余りにも高度化してて、とっつきにくいと言われれば そうかも知れません。 気軽に始めて気軽に休めるスポーツでも無いですよね。 どんなスポーツでもある程度そうですが、体操に関しては練習に費やす 時間が本当に長いですからね。指導にも相性が絡みますし・・・。
体操に縁の無い人が体操を見た時の感想でよく聞くセリフは 「すごーい」と、「ありえない」の2つですよね。 球技や格闘技のように、見てても勝ち負けが判らないですしね。 逆に単純な競技だからこそ、遅くに始めても何とかなるんでしょう。
“見る”と言う観点からすると、球技や格闘技のようなゲーム性も 無いし、弱者が強者に勝つかもしれないという予測を裏切る期待感 も薄いので、楽しみ方が難しいからかなぁと・・・。 競技人口の少なさが必ずしも人気とは関係ないように感じますが、 どうでしょうか?
芸術的要素のあるスポーツは芸術家が作品を作るように、 地味な作業を繰り返し繰り返し重ねて、やっと出来上がるものだから 身体がまだ出来上がらないうちに形成に取りかからないと美しい作品 にならないという・・・キビシイですよね。 スポーツによる子供の健全な育成という観点に立つと如何なものか等 賛否両論あってしかりでしょう。 でも、どっちが正しいというものでも無いように思います。
選手レベルの競技はどんな種目でも身体に無理が掛かりますし、 技が出来るようになる喜びというのはまた格別なようですから・・・。
芸術好きの私としては、今の女子の床はアクロバティック過ぎて余り 美しくないな〜という感じもしたりして、最近フィギュアばっかり見てる ので特にそう思います。
競技人口を増やすのに、レベルを下げたクラスとかを設けて 「自分にも出来そう」と思ってもらうのもいいと思うですが、 競技人口増=競技レベル 向上ではないような・・・?
私は特に女子体操は、表現でも、衣装でも何でもいいから、 「あんなのやってみたいな」とかいう“憧れ”をもっと持ってもらえる ような工夫をしたらいいんじゃないかと思うんですが、どうでしょう?
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ルールにも周囲にも・・・(1) ( No.3 ) |
- 日時:2006/01/19 02:01
- 名前:じむきち <gymkichi-ba@fine.ocn.ne.jp>
- URL:http://www13.ocn.ne.jp/~gymkichi/MyPage/menu0.html
- よりさんのおっしゃること、疑問もよくわかります。
女子体操は「体重との闘い」のため、選手の活躍時期がどんどん低年齢化したり、心身の問題(とりわけ摂食障害など)が起こることも少なくないと思います。この背景には、ひとつはルールや価値観の問題もあるでしょうし、選手の周囲の人間関係の問題もあると思います。
体操は「他人より難しく」「他人より正確に」「他人より大きく」「他人より美しく」などを演技によって競っていますが、現在のルールでは前の2つはある程度はっきり数値にできていますが、後の2つははたして数値にできているかどうか疑問です。というか、最近の体操はそのような価値観を「あいまいなもの」「トラブルのもと」として可能な限り排除しているようにも思えます。私は「それで見た人が感動するかな?」「競技に人気が出るかな?」と疑問に感じています。
ただ、もしルールが(期待した方向に)変わったからといっても、それだけで選手の低年齢化(先鋭化)や競技人口の減少に歯止めがかかるわけではないでしょうね。ジュニアスポーツの先鋭化は体操に限らずスポーツ全般で進んでいることであり、その背景には幼い子供にスポーツを始めさせる親や、指導者・経営者の価値観や考え方・対処の仕方などの問題があるからです。
「誰のために何のためにそのスポーツをやるのか」「どんなに過酷な練習や期待にそぐわない結果が待ち受けているか」を、少なくとも当事者である子供はほとんど理解できないままにその「道」に入ります。・・・この辺の「構造」を、周囲の大人が理解して取り組まないことには、慢性的な傾向は変わらないと思います。
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ルールにも周囲にも・・・(2) ( No.4 ) |
- 日時:2006/01/19 02:06
- 名前:じむきち <gymkichi-ba@fine.ocn.ne.jp>
- URL:http://www13.ocn.ne.jp/~gymkichi/MyPage/menu0.html
- また昔のように、レクリエーショナルな活動や部活動など多くのアマチュア活動を含んだ「裾野」の広さを求めるのは、今後の日本では難しいかもしれません。もちろん、それに取り組んでいる方も実際にいらっしゃいますし、私もそういう活動に参加したいと思ってはいます。でも「アマチュアスポーツ」というのは本来、経済にゆとりがあってこそできるものです。
「国営」だった産業が次々と「民営化」されていく現在、教育やスポーツがどんどん民間委託になって「格差」を含んだものになっていくのも、止むを得ないのかもしれません。極論、人間の活動が「余暇」ではなく「経済」に向かっていくのは当たり前のことですから。
きっとよりさんは、ご自身が体操の現場に深く関わったうえであのような疑問や悩みを抱いているのだと思います。問題を解決しようとするとき、その「根本」に目を向けることは大いに大切ですが、ときには現場での対症療法的な取り組みを重ねていくことが大事なことも多いものです。「どのようにしたら幼い選手を守れるか」「そのために自分には何ができるか」を、自分の関わっている範囲で実践していくことが「根本」の解決の糸口になるかもしれません。
ん〜、理屈っぽくなってごめんなさい。もっと共感や励ましがあったほうがよかったかな。・・・GoMaさ〜ん!(って、丸投げかオイオイf(^^;))
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