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前移動
日時:2005/06/29 10:36
名前:ちゃぺ
前移動(マジャール移動)の練習ってどんなのしましたか?
どんなのでも良いので教えてください。

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Re: 前移動 ( No.1 )
日時:2005/06/29 11:49
名前:元体操経験者
私の場合は、何せロス五輪全盛期の人間ですので、マジャールに到達するまでに、大変な苦労を要しました。
まず、古い知識での旋回修正、すべての状況において腰の伸びた旋回を作り、これで馬端横向きから、ポメルに入るBシュテ、次に切り返しを早く取って、馬端横向き〜ポメル〜ポメルの前移動、これが100%出来てから、馬端縦向きからのポメル〜ポメル、一時はこれが限界か?と思いましたが、もっと胸を突き出して胸から下を一本にしめて回る旋回に改良し、馬端横向きからポメル〜ポメルの際にポメル間旋回を入れて、一応の動きを作り、後は馬端縦向きから一連の流れを作る事で、マジャールの完成を見ました。やはり何より旋回の修正、全く腰折れの無い旋回、及び旋回スピードに加えマジャールの流れを体得する事が必要でしょうか?
無論、前へ前へと腰を前向きに切り返す技術が要るのは当然でしょうし、何にしろ古い技術の時代の人間ですので、最新技術への旋回の転向は時間を要しました。
良い旋回で覚えられているジュニア選手には、簡単に出来る技なのですがね(笑)
でも、この修正であん馬のいろはを学ばせていただきました。本当に旋回の質は、あん馬の全ての技を制するという事、上向き系はBシュテを基本として、下向きは伏臥を基本として、旋回の質とこれらの技が完璧に出来れば、どんな組み合わせにも対応できるものと感じました。
Re: 前移動 ( No.2 )
日時:2005/06/30 17:51
名前:ちゃぺ
ありがとうございます。
明日から練習させします。
Re: 前移動 ( No.3 )
日時:2005/07/01 10:35
名前:元体操経験者
マジャール選手が発表した頃には、「彼は手が長く、彼の様な身体特徴だから出来る技」と言う定説が当たり前の様に流れ、普通の体操選手は絶対に出来ない技としての考え方が、長きに渡り言われていました。
以前と言ってもだいぶ昔ですが、ディチャーチンとコロレフ選手があん馬の演技をするのを見て、ディチャーチン選手は、ゆったりと回るのに対し、コロレフ選手は現代のスピードのある流れを作って、最後に倒立下りという新技を発表しましたよね!今、考えれば、あの時が、あん馬の技術転向期の様に思います。
それまでは、胸を吊って回ると言う考え方が、主体で、西川選手が出てきた頃に、山口先生が、池谷選手のいかり肩は、あん馬に致命的と考えられていたのを、ソ連の選手が、肩を落としても、旋回スピードにより遠心力で吊り上がると言う考え方に転向し、池谷選手はそれからあん馬が強くなったと聞いています。
本当に、あん馬の革命をもたらした技であり、今のあん馬の流れを作った、現代の選手の必修技と言って良いでしょう。練習、頑張ってください!
Re: 前移動 ( No.4 )
日時:2005/07/01 22:57
名前:たかこ@管理人
マジャール移動が発表されたのは1972年なんですね〜。トーマス旋回が1976年。で、上にも書かれているコロレフ選手が、倒立降りに発展させたのが1981年だそうで・・・。段違い平行棒で車輪をするようになったのも1970年代の終わりだそうですし、その頃が、体操に一番劇的な変化があった頃なんでしょうね。
Re: 前移動 ( No.5 )
日時:2005/07/02 10:15
名前:元体操経験者
たかこ管理人様、そうなんですよね(汗)
あん馬に限らず、平行棒の車輪は、監物先生、鉄棒のトカチェフ、ギンガー、イエーガー、デルチェフと全て私の現役時代前後に発表されて、1年怪我で休んだのですが、出てきたら鉄棒は片手で回る時代とかで(汗)
本当に目まぐるしい変化の時代でした。
内の大学の女子は、相変わらずももを下バーにぶつけて、青あざの絶えない昔の構成でしたが、この頃既に日本の森尾選手や海外では、車輪に取り組んでいて、あの狭いバー間で車輪をするのだから、無論上昇局面は反った姿勢!でも、それは今では一番やってはいけない車輪の見本ですから(笑)女子は「しらかば」の理論がラズモフスキー先生により発表されて以来、日本の指導方針も統一的になりましたね!これから器具が変われば、またそのような時代が来るかも知れませんが、先人達の偉業の為にも、器具の改良による新技は見たくないものです。
例えば、鉄棒、高さを変えれば、4宙も3宙のひねりもどんどん出てくるでしょう。でもそれは、私的には望まない方向性です。加藤澤男先生が行った床運動の1回ひねり、あの捌きは当時の床の規格では、本当にウルトラCなのです。こういった所を大切にする体操競技であってほしいです。決して体操はサーカスでは無いのですから。
Re: 前移動 ( No.6 )
日時:2005/07/07 15:41
名前:ちゃ
じぶんで書いといて見てませんでした(汗)
お二人のトークに熱いものを感じました。体操や新体操は採点競技で、難しい技は確かに高得点につながります。そして代表に選ばれるのはうれしいですが、自分はそれ以上に「次の大きな試合で演技できる」って部分が嬉しく感じます。「勝つ」ことより「魅せる」ことが楽しいし又その部分が大切な気がします。
森末さんの漫画で強調されていましたが、「楽しい体操」は自分が自分に挑戦するから楽しい。そのとおりです!ですがそれに加えて「魅せる」のも楽しいと思います。失敗を気にして簡単で地味(基本は大事です)な技だけでへぼい演技をするのは嫌いです。あくまでビジュアル重視です(笑)大技構成、見せ場、細かい面白味、独創性、雄大性…体操は点数じゃない!観客の拍手だ!って気がしませんか?笑

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