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胸を含む形 猫背
日時:2007/05/08 21:54
名前:体操生
上水平等では胸をつるらしいのですが、例えば足を地面についた上水平で胸をつった状態で鏡を見ると、猫背になってるのですが、猫背とつりは違うのですか?

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つりと猫背 ( No.1 )
日時:2007/05/09 09:46
名前:元体操経験者・H
http://gym-tech.good.cx/kiso/kinryoku.htm
ここのページに「つり」の解釈と「上水平」の説明が出ています。

>猫背とつりは違うのですか?
いいえ、違いません。一般的に同じ様な表現と見て良いでしょう。

胸をふくむ事を意識すると、いわゆる猫背の姿勢になりますが、この時に大切なのは肩胛骨が落ちた状態にならないように釣ってあげる事と、あまりに胸のふくみを意識しすぎると、首がすくんだ状態になります。

首はすくまない様にしてあごを引き、胸をふくんで、肩胛骨を出さない姿勢が正しい胸のふくみです。なお、上水平は過去ログにも書きましたが、上半身と下半身のバランス上に立っている技ですので、肩を保持できる限界の位置まで前に出して、胸をふくみ身体をしめた状態で、現在やっている腕立ての姿勢を日々続ける事で、ある日、足が浮く様になります。

こうなれば、しめた物で、上水平は勿論、伸腕伸身力倒立もマスター出来ますので、地道な訓練ですが毎日の鍛錬を大切に頑張ってください。
伸腕伸身力倒立 ( No.2 )
日時:2007/05/09 20:49
名前:体操生
返信ありがとうございます^^
もやもやがとれました^^
あと、伸腕伸身力倒立とは、上水平の状態から神秘みたいに、上水平の形のまま倒立になる技のことでしょうか?
その通りです ( No.3 )
日時:2007/05/09 22:39
名前:元体操経験者・H
>あと、伸腕伸身力倒立とは、上水平の状態から神秘みたいに、上水平の形のまま倒立になる技のことでしょうか?

そうです(笑)全経過伸腕で伸身で行う力倒立の事です。

http://www.jp-ssc.com/photo/sensyu/rensyu/sensyu.htm
このリンクは最近オープンされた城間先生のシロマスポーツの練習風景ですが、こんな小さな子供でも、上水平やマンナ等、腕の筋力よりはつりを優先する練習をされている様で、流石、冨田選手、鹿島選手、米田選手、古くは西川、池谷両選手を育てられた先生だと、この写真の風景を見るだけで解ります(笑)

私達の頃はシンピを覚えて、だんだんと肩角度を広げて上水平を経過したシンピを覚えていましたが、今の指導は、初めから正しい上水平の姿勢を覚えさせて、伸腕伸身に繋げる。
上水平系の腕を伸ばした力倒立は、腕の力と言うよりは身体全体のバランスや肩の位置、つりがどれだけあるか?と言ったところに係っていますので、小さな子供からスタートしても問題ない訳ですね(笑)

いや〜ここに写っている選手の中から確実に再びオリンピック選手が出るでしょう!平行棒の前振りの肩角度なんて見てください!いや〜感激物ですね(笑)
肩甲骨 ( No.4 )
日時:2007/05/26 10:08
名前:体操生
先日は丁寧なご回答ありがとうございました
普段開脚上水平を練習しているのですが、猫背でやってると、どうしても首の付け根辺りから腰にかけて少しあがってしまい、脚の付け根が折れて(9の字になり)開脚の柔軟体操のときのような形になってしまうのですが、今上水平の練習をしていて、肩甲骨を上に出す?形(皮膚が破れてでてきそうな感じ)でやってみたら、いつもより脚がが折れない感じがしました。これは正しいのでしょうか。それとも、H さんがおっしゃっていた 肩胛骨を出さない姿勢が正しい胸のふくみ とは、このように肩甲骨をだしてはいけないと言うことなのでしょうか。
やはり、しらかばの姿勢 ( No.5 )
日時:2007/05/26 17:16
名前:元体操経験者・H
http://bbs1.whocares.jp/bb/view;jsessionid=CAFF0A85A6A405527B6A317376855BA5?bbn=gymkichi&cid=1&ccid=5&vt=1&pg=0

くどい様に「しらかばの姿勢」のリンクを貼りますが、ここで管理人さんが書かれているこの表現
>4)背骨のS字カーブは直線に近づいています。また、骨盤の前傾は修正され、周囲の筋肉も緊張しているので上半身と下半身が固くジョイントされています。
上下方向の力を全身にもれなく伝えやすいので、両脚ジャンプ(宙返りなど)の瞬間に役立ちます。
また上半身と下半身の連結が良いので姿勢がくずれにくく、倒立や伸身宙返り、ひねりやターンの最中の姿勢となっています。

実はここが最も「しらかばの姿勢」で有効な部分であり、ここでは例として宙返りやひねり、ターンの時の姿勢と記されていますが、この「>骨盤の前傾は修正され、周囲の筋肉も緊張しているので上半身と下半身が固くジョイントされています。」

この部分。これは私が持っているラズモフスキー先生のトレーニングビデオでも、くどい程言われていますが、正しい形で「しらかばの姿勢」を覚える事!現代の体操の動きは全て「しらかばの姿勢」で行わなければならないと、ラズモフスキー先生は述べられています。

あなたの現在直面している腰折れの状態は、骨盤が横に開いていないので、腰が折れる(上半身と下半身のジョイントがされていない)状態となるのです。

トレーニングビデオではバレエの1番ポジションの様に足を開いた上で、骨盤を横に開き、上半身と下半身をブロックし、この姿勢で「体の前後屈」をする事で、全身を「ムチ」の様に使いこなせる事が出来(小菅選手が見本でやっていますが、小菅選手でも、なかなか難しいそうにしています。なのですぐにやって出来る代物ではありません。)、これが後転跳び等に非常に有効と述べられていますが、上水平の姿勢でも、この「しらかばの姿勢」を基本として、肩を耐え切れる位置まで前に保持して、この「しらかばの姿勢」を崩さずに腕立ての姿勢を保持する事は、非常に大切な事です。

なお、肩胛骨の状態は、あなたの言われている現在の状態で良いので、今度は上半身と下半身をブロックする為に、ここのリンクを良く読み、「しらかばの姿勢」を作った上で胸をふくむ事を考えてください。(首のすくみには注意してください)

>これは正しいのでしょうか。それとも、H さんがおっしゃっていた 肩胛骨を出さない姿勢が正しい胸のふくみ とは、このように肩甲骨をだしてはいけないと言うことなのでしょうか。

これは「正解」+「しらかばの姿勢での上半身+下半身のジョイント」と言う事です。

>私達の頃はシンピを覚えて、だんだんと肩角度を広げて上水平を経過したシンピを覚えていましたが、

前回書いた私が当時やっていたこのやり方は、「しらかばの姿勢」と言う物が世に伝わっていない時代の事で、現代の考え方からすれば、この様な練習方法は間違っているとも言えると思います。

ここが出来れば、腰折れの無い状態で足が自然に浮く状態になるまで、しらかばの腕立てを続ければ、肩の保持力も強靱な物になりますので、毎日欠かさずトレーニングしましょう!

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