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鉄棒の懸垂振り出し
日時:2007/03/31 01:29
名前:初心者大学生
鉄棒の開始の振り出しは、後方浮き支持回転に近い動きもしくはそのまま始める捌き(昔の選手に多い捌き方)と体を鞭のようにしならせて後ろ振りあがりから始める捌き(最近の選手に多い捌き方)がありますが、いつごろから後者が主流になったのでしょうか?

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2000年前後のルール改正から? ( No.1 )
日時:2007/04/01 08:14
名前:じむきち
それは「順手懸垂振り出し」や「逆手懸垂振り出し」と、最近多い「片逆手懸垂振り出しから後振り上がり(ひねり)」の違いでしょうか?

私見ですが、後者はたぶん1997年あたりから増えはじめて、2001年にはかなり多くなったのではないでしょうか?

大昔は@「順手懸垂振り出し→後振りあがり→後方浮き支持回転倒立(翻転)」が許されていたので、多くの中級選手がこの組合せを使っていました。
またA「逆手懸垂振り出しただちにエンドー」も中級〜上級の選手までに広く使われていました。

いつの頃からか正確ではありませんが、少なくとも1993年のルールでは@が減点対象となっています。ただしこのときは振りあがりからの翻転(A)とシュタルダー(B)は減点でも、C難度以上の技に続ける場合は減点がなかったのでシュタルダーひねりやシートホップターンに逃げる余地がありました。

またエンドーが順手でCに格上げされていたので、順手の後振りあがりから順手エンドーに連続する実施も多かったと思います。
さらにこの頃は「後振りあがり1回ひねり」が片逆手でも順手でもDだったので、上級選手はこの技で入るパターンも多かったはずです。

1997年のルールからは、後振りあがりから支持回転への振り下ろしはすべて減点対象になったような気がします(うろ覚え)。
またエンドーの順手での実施への優遇も廃止されて組合せ加点との関連もなくなり、さらに「後振りあがり1回ひねり」も「順手からでD(片逆手はC)」となったので、順手懸垂振り出しから演技を始める選手がこのときから減ったのではないでしょうか?

2001年には「順手後振りあがり1回ひねり倒立」もCに格下げになり、順手振りあがりの入り技で加点を取る方法がほとんどなくなりました。それよりもエンドー1回ひねり大逆手でDがとれたので、逆手懸垂振り出しからただちにこの類の技を行うほうがたやすく加点がとれました。

この頃にはコバチ・コールマンやリバルコがらみの連続で加点をとるのがポピュラーになっていましたから、演技の開始は「片逆手振り出し後振りあがり(ひねり)」というシンプルなものからビュンビュンと順手車輪を加速する構成がかなり増えたのだと思います。

・・・こんな感じではないでしょうか?
詳しい回答ありがとうございます! ( No.2 )
日時:2007/04/01 18:25
名前:初心者大学生
後ろ振りあがりからの支持回転が減点対象になったのも割と最近だとわかり、驚くばかりです。

しかし、この項目ができた現在でも、順手懸垂振り出し前振り〜後ろ振り上がり〜翻転と捌く選手がいる以上、開始での減点は暗黙の了解で無いんじゃないかと個人的には理解しました。

素早い回答をしていただき、ありがとうございました!

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