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恵まれた環境?
日時:2006/08/09 02:53
名前:元体操経験者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060808-00000416-yom-soci
漫画「巨人の星」が花形を主役に復活するそうです。
私が体操をしていた頃、恵まれない練習環境から、器具を自分で作ったり、練習環境を求めて、色々な学校を訪れたりしたものです。
記事の中に>今の中高生には、貧しさからはい上がる飛雄馬より、恵まれた環境にある花形のほうがリアリティーがある」と話している。とあります。
果たして、それが良いのでしょうか?
これは野球の物語ですが、体操にも共通した問題だと思ったので記事にしました。体操も練習環境に恵まれたJrクラブからする時代なのでしょうが、その中でも最終的には怪我や地道な練習に耐え、根性ではい上がってくる選手が今も日本のトップを支えているのだと私は思いますが?
そういった飢えの心と言うか?探求心が必要なスポーツ像が今も昔もトップの選手の中にはあると思うのです。
この漫画はまだ見ていませんが、巨人の星は、元祖のままで良かったのでは?と個人的に思います。
特に私達の頃は、この漫画に子供心に根性と言うものを教えられた覚えがあります。
時代錯誤、今更古いよ!か?も知れません。
でも、先日も書きましたが己に打ち克つ、克己精神が私は体操の根底だと思っています。
総合掲示板に挙げようか?とも思いましたが、質問し議論もしてみたいので、こちらにUPしました。
この漫画が、花形と言う天才的素質を持った選手が強くなっていくだけの物語で無ければ良いのですが?努力に打ち克つものはこの世に存在しないと言うのが私の信念なもので。
私が古い気質なのか?も知れませんが?
皆さんどう思われますか?

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意見1 ( No.1 )
日時:2006/08/09 18:21
名前:匿名希望
 トップアスリートに必要なものは何か?(順番に。)
@実力 A運
だと思います。
 その実力を手に入れるために必要なものは何か?
@才能 @努力 @環境
 ではないでしょうか。努力も環境も等しく重要だと思います。
 才能がなければ、当然トップにはなれません。足は遅いが筋肉質で体重もあり腕っ節の強い子は柔道の才能があるかもしれません。ですが100m走の才能があるとは普通思わないでしょう。身長が190cm近くある子がいたら、体操の才能があるかもしれませんが、バレーやバスケの才能があると考えるのが普通でしょう。
 そして努力をしなければ、才能と環境に恵まれていてもトップにはなれないでしょう。練習しない天才とひたすら練習する素人が競ったら、優劣つけがたい場合があるでしょう。ですが天才がひたすら練習したらもう勝てません。100%ノーミスでF技10個入れるような演技をしたら(無理ですが)強いのは確実です。そしてノーミスを可能にするのはやはり努力でしょう。
 また環境が良くなければ決してトップにはなれません。ピット育ちの選手が終末技に2回宙返りを入れてきても、ピットのないクラブで育った選手は2回宙返りには手を出しにくいでしょう。ピットの無い某有名高校育ちの選手が単発の大技よりも宙返り連続を多用するという話は微妙に有名です。
 つづく
意見2 ( No.2 )
日時:2006/08/09 18:59
名前:匿名希望
 私が言いたいのは、実力は3つの柱がそろって初めて得られるものではないかということです。
 『努力に勝る天才なし』と言う言葉は私も好きですが、トップレベルの選手にはそれと同時に才能と環境があったからこそだと思います。
 私事ですが、私は自分自身がコーチに恵まれなかったと思っています。私がジュニア時代にいたクラブのコーチは、自分の仕事と掛け持ちのボランティアで、最初は正式なコーチが3人いたのですが、意見の食い違いやら転勤やら病気やらでころころコーチが変わり、出会ったコーチは10人以上います。結局最初から最後まで区切りよく面倒を見てくれたコーチは1人でした。言い方はひどいのですが、中途半端に面倒を見ていつの間にやらいなくなっていたような気がします。一貫した指導からは程遠いものだったと、今自分が指導的立場にいるため特にそのように感じます。
 環境がよければもう少しできる技もふえて上の大会にいけたかもしれません。ですが努力は人の何倍もしていたと自信があります。
 やはり努力しても環境に恵まれなければトップたてないことを考えても、『努力に勝る天才なし』のような精神論だけではなく、冷静に環境と才能を見極めるクールな面がなければならないのだと思います。
 心技体を語りストイックに練習する前に、環境を整えることから始めたいと思います。(才能の有無はトップレベルの話)それが今の私の気持ちです。
確かに ( No.3 )
日時:2006/08/09 21:28
名前:元体操経験者
才能 確かに私が現役の頃、周りにいたオリンピック選手は、人が何年もかけて覚えなければならない技を感覚的に、すぐさまやってのける違いを感じていました。
しかし、私は具志堅先生を尊敬しており、勿論才能もありますが、それ以上にあの先生の体操は正に努力の上に成り立っていると感じていました。
私的な感覚では、私の現役時代、トップ選手の80%が才能、20%が努力で成り上がってきた様に思っていましたが、今の選手は?ほぼ100%人並み外れた才能を有していないとトップ選手にはなれないと感じます。
今の体操には環境が整わないと、超高難度の練習も出来ないでしょう。
それも解ります。過去の話ですが、私の高校生時代、清風で兎に角3年体操を辞めずに続けるとその人はインターハイレベルの選手に確実になっていました。高校から始めた人であってもです。
これは正に当時の山口先生の指導の素晴らしさを意味していると思っています。体操は指導者次第とも言われる様に、選手以上に指導者の気質が問われるスポーツなのか?も知れません。
ただ、私がここで取り上げたかったのは、チャンピオンシップスポーツでは無く、漫画と言う、子供達に最も接しやすい手段で、いわゆる天才型の花形を主役に、そしてその記事に>恵まれた環境にある花形のほうがリアリティーがある。と書かれていた事です。飛雄馬の様に、恵まれない身体から努力して、巨人の星座の一人になったと言う物語は、私は子供心に感動を受けました。
それに対し前作では花形は天才的バッターとして位置づけされていましたよね。そして、現在の主人公は花形!そうして新たに巨人の星?それなら阪神の星でいいんじゃ無いでしょうか?
続く
続き ( No.4 )
日時:2006/08/09 20:11
名前:元体操経験者
何か最近の中高生は努力する姿より、天才に憧れているのか?と記事からは読めます。環境は確かに必要です。しかし手作りの体操で一生懸命子供達を指導しておられる先生方も沢山おられます。
そういった物をすべて否定する様に、記事から読めたものですから、ここに問題提起しました。やはり努力を惜しまず頑張る子供は、たとえ下手でも可愛いですよね?
私にも指導経験はありますが、最終的に、高難度の技を覚えるには環境が必要でしょうが、体操を始めたばかりの子供達には努力する事の大切さを、また教える時が来れば、私は教えたいと思います。
全ての人がオリンピックに行ける訳では無いのですから、体操でこれだけ努力した。と言う経験が、その後の子供達の人生観を決めるのでは無いか?と思う次第です。
体操の星 ( No.5 )
日時:2006/08/09 22:59
名前:ジョージア
 昨今、五輪で活躍した日本のメダリストの発言に耳を傾けると、さすがに五輪でメダルを獲る人物だと関心させられることは多いです。

 それは本人の隠れた努力はもちろん伺え、なにより自分の甘さを表に出さない。それを感じるのは本人が数年に渡り自己との闘いを強いているからであると思います。

 元体操経験者さんの紹介されている「巨人の星」リメーク版に関わる方の「恵まれた環境・・・のほうがリアリティーがある」の発言が、そのままこの作品の骨子になるとしたら、安易な作品作りと言わざるを得ません。

 少し体操から脱線しますが、原作の「花形満」のキャラクター設定は、自身の恵まれた環境には目もくれずに、本物の真摯な男(飛雄馬)との人間の磨き合いに挑んでいく・・・。みてくれの格好良さの価値観を自らの行動で壊していった意思の男だったと思います。
 感情表現が読み手とのズレを感じる点は気にはなるものの、この作品の骨格には確かなものがあると感じます。
 リメーク版は導入部分はともかく、人物像は原作に忠実であって欲しいものです。

 将来ある子供たちには、一流選手の姿には格好良さではなく、すさまじい意思の力を感じるようになっていって欲しいですね。
 
選手の態度 ( No.6 )
日時:2006/08/10 00:05
名前:元体操経験者
>昨今、五輪で活躍した日本のメダリストの発言に耳を傾けると、さすがに五輪でメダルを獲る人物だと関心させられることは多いです。
まさにそれは言えるでしょうね!
時代は変わっても、小さな頃から体操だけを教わったのでは無く、礼儀作法や体操に対する打ち込み方等々、それであってこそ真の日本代表選手だと思います。私の尊敬する具志堅先生は、どんな大会で出会っても、いまだに挨拶をしていただけます。大学時代、ほんの一時、一緒に練習しただけで、私の事などご承知では無いにしても、ご挨拶いただける。
そう言うところから、素晴らしい人間性を感じますね!

将来ある子供たちには、一流選手の姿には格好良さではなく、すさまじい意思の力を感じるようになっていって欲しいですね。
まさしく、私が言いたかったのは、このお言葉です。
試合で決めて「格好いい」と思うのだけでは無く、その選手の種目に向かう気迫、意志の力、昔の西川選手なんかそうでしたね(笑)
普段はおとなしい顔つきですが、鉄棒に入る時の表情。鉄棒をにらみつけて、最後の呼吸を合わせる部分など、細かい選手のしぐさから、その選手の気力の高さが伺えます。新巨人の星、体操には全然関係無い題材から入りましたが、格好良いのが良いのでは無くて、泥臭くても、頑張っている姿。
それに人は感銘を受けるのだと思っています。
レスいただいた皆さま、ありがとうございました。 



一言・・・・ ( No.7 )
日時:2006/08/11 10:47
名前:匿名2
自分の名前は出せませんが・・・・申し訳ありません。

盆休みでのんびりしてたら 体操経験者さんの書き込み見つけて・・・。

清風の 山口先生・・・懐かしいですね。

円形校舎の 上での練習 懐かしいです。

でも、今 親として、娘が有名クラブ(環境が整っている)で 練習しているのをみると・・・ やっぱ 環境が一番です。


清風の環境って・・・ 当時でも よその学校よりものすごく 整ってましたよ。

娘が最初 通ってた 体操教室は・・・劣悪でコーチも。。これなら 俺のほうが・・・なんて思いました。

集中力 克己心・・・昔と違って いまは 周りに刺激がありすぎます。

その他のものに 気を取られず、体操に集中して 練習するためには、今の時代は(当時 清風が 他の学校に比べて スポーツ 勉強に集中できたように)・・・・って 思います。

なんだか 自分の文章がおかしいな・・って思うけど、今の選手だって、体操ってことだけ 考えれば、克己心がないと続けられないですよ。
泥臭くって ストイックな競技なんですから。
泥臭くって ストイックな競技?(笑) ( No.8 )
日時:2006/08/12 02:39
名前:元体操経験者
>泥臭くって ストイックな競技なんですから。
見た目の競技会の派手さとは違って、体操の練習は本当に地道ですからね(笑)
夏なのに真っ白な身体をしているので、学内では「ありゃ体操部だ!」とすぐに解ってしまいましたね(笑)
>清風の環境って・・・ 当時でも よその学校よりものすごく 整ってましたよ。
私が大学生の時に、後に神戸ユニバの代表になった当時清風の2年生だった脇屋君が大学に練習に来ていました。何でもピットが無いとの事で、出来たばかりの大学のピットを使っていましたね(笑)
その時も私は鉄棒の下りにムーンサルトを使っていたのですが、脇屋君が「コツを教えてください」と言う物で教えたら1発で完璧なサルトをしました(笑)私はたった1秒で負けてしまいましたよ(大笑)
やはり、トップに立つ選手は何処かしら、凡人とは違った物を持っていましたね(笑)清風には、その後西川君が入ってきた頃、ピットが出来たと聞いていましたが?違うのでしょうか?
練習環境、日体大のHPなんか見ると凄いですね!3階にビデオカメラがセットされていて何処の種目の練習の分析も即時に出来る様で(凄)
ピットと言えば1回生の時、ピット内のチップを買うお金が無いので、教授が中古車で廃車になった車のシートを買ってきて、1回生は毎日、車のシートをバラして、チップ作りをしていました(笑)時々ピット掃除をしていたら、一般学生の落としたお金が出てきたりして、楽しい想い出ですね(笑)
周りの刺激を断って、体操に打ち込む。当時、私は意識していませんでしたが、今は本当に大変な事だろうと思いますね!
天才とは ( No.9 )
日時:2006/08/16 00:16
名前:shokker  <sikimshokker@yahoo.co.jp>
URL:http://www.hpmix.com/home/1223/index.htm
巨人の星懐かしいですね、確か花形君は大変な努力家のように描かれていたと思います。努力のない天才は存在しません、体操においては、コーチが大変重要です。コーチの創造力にかかっているといっても過言ではありません、岡山の本庄先生は、この競技者は、この技は、この子なら後何回やったらできるようになるだろうということがわかっていたそうです。本庄ノートに書いてあるそうですが、見せていただけませんでした。自分で観察して答えを見つけなさいといわれました。大阪の山口先生は城間先生を大事にされ、子どもたちに大変な愛情を持って接しておられました。最近感心している指導者は池谷先生です。すばらしい理論と、学習する態度がいいですね。私もいつも創造力を働かせ、常に学習しながらやっていこうと思っています。環境も練習時間も、創造力を働かせば解決していく問題だと思っています。ピットはあるに越したことはないのですが、いきなりピット練習からだと、伸びないような気もしています。3回宙返りや、スワンダブルをできるようになるような基本を、大事にしながらやっていけたらいいなと思っています。もっとも大事なのは子どもたちに感謝しながら自分が今体操にかかわれているのは、体操好きな子どもたちのおかげですから、この子達がいなかったら私は体操ができないのですから、とか思いながら細々と、でも、目標は全日本ジュニアに出しても恥ずかしくないような演技のできる子を,ここ2〜3年で作りたいと思っています。
努力こそ ( No.10 )
日時:2006/08/16 12:59
名前:元体操経験者
>確か花形君は大変な努力家のように描かれていたと思います。努力のない天才は存在しません、体操においては、コーチが大変重要です。コーチの創造力にかかっているといっても過言ではありません
まさしく、おっしゃる通りです。
山口先生〜城間先生〜池谷先生
山口先生が指導された生徒さんが、次々と次代の素晴らしき指導者になられている現実には驚くばかりです(笑)
今、日本のトップを支えているのは、城間先生が育てたマックの元生徒さん達ですが、おっしゃる通り、今年の全日本Jrの成績などを見ても、池谷体操クラブの生徒さんの勢いは凄いですね!きっと次の日本を支えてくれる選手に育っていくと思います。
私の知っている優秀な指導者も、体操だけを教えるのでは無く、その選手の性格や長所を引き伸ばす指導をされていますね!
習う生徒さんの才能も勿論必要ですが、それ以上に指導者の手にかかっているスポーツ。それが体操だと思います。
shokkerさんも全日本Jrめざして頑張ってください!
選手もコーチも、色々模索されながら努力し、頑張っている。
それが今の体操日本を支えているのだと思います。
レスいただいた皆さんありがとうございました。

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