現実には ( No.1 ) |
- 日時:2006/07/22 22:08
- 名前:元体操経験者
- 体操をする喜び。それは夢に描いた技が習得できた時の喜び。
ほとんどの人がそう感じて体操を続けていると思います。 言い換えれば、それは「楽しい体操」の一つでしょう。 しかし、あの漫画はやはり万人向けの体操漫画であって、現実の体操、それは「克服のスポーツ」である事は、原作者の森末さん自身が一番知っているのでは無いでしょうか?体操の練習は地道で、大変な努力をしなければならないスポーツでしょう。 時には怪我もあるでしょうし、それを乗り越えてトップになった人だけが「楽しい」と言えるのか?も知れませんが? 現に森末先生は「森末慎二の楽しい体操」と言う本を世に出されていますが、これが具志堅先生著作だったら?「具志堅幸司の努力の体操」だったか?も知れません。私は「克己」と言う言葉が好きですが、この言葉はまさしく体操そのものだと常々思っています。 あの漫画は、原作者が森末先生だけに唯一、体操の理論に添って書かれた漫画だとは思いますが、味付けは、やはり万人向け、実際の体操とはかけ離れていると思います。また、それで無くては体操選手以外は誰も読まないでしょう。 昔から「心技体」と言う言葉を使って体操を表現している根本は今も昔も変わらないと私は思います。 特に男子体操競技に関しては、現在世界一の座にいる訳ですから、「楽しい」だけでは到底やっていけないでしょう。 参考にはなりませんが、私の周りにいた昔の日本の代表選手の苦労を知っているだけに、あえてこの様なレスをしました。 当然、クラブや学校によって目標となる試合や求める成績が異なるでしょうし、一概には言えませんが、私の体操は努力の体操派です。 今の水鳥選手の様な選手が私は個人的に好きです。 苦労した分、今、日本の代表となって活躍している姿に感動を受ける次第です。 体操と言うものは楽しさから入っていくのは確かでしょう。誰も苦しみを求めて体操に入ろうとは思わないでしょうから。しかし、体操を極めるに連れ、その考えは方向修正されて、自らに厳しさを求めるスポーツなのだと思っています。
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克己心かぁ… ( No.2 ) |
- 日時:2006/07/22 23:29
- 名前:匿名希望
- やはり難しいというか、体操って厳しいですね。私の場合は全員に克己心を持たせる以前に「部活」として体操をするためのモチベーションの確保が最重要課題です。
技を目標に体操をする人もいれば成績を目標に体操をする人もいます。私の場合は成績と周囲からの賞賛を望んでいるような気がします。技ができたときは確かに嬉しいですが、それ以上に演技を通して自分が評価されることが嬉しく感じます。 部員の中には他にもダイエットが目標の人もいれば上水平ただ一つに絞る人もいれば、筋トレ=練習みたいな人もいればモテたいだけの人もいれば…そんなメンバー全員に目標を与える?一つの目標に向かって頑張ろうと働きかけること自体無理のあることなのでしょうか…。それ以前にそんな状態では何部か分からないと言って廃部になりそうですが…(笑) ですが器械体操というスポーツ?私のいるチームの場合はスポーツ又は競技を主にしているとは呼べない状態ですが、とりあえず体操というものがこれだけさまざまな目標や考えの人を集められたことに驚きです(笑) その集客能力を生かして競技でも成績を残せて(技術の向上)且つ楽しさの共有とはいかないものでしょうか…。やはり技を楽しむ人、競争するのを楽しむ人以外には、強い体操など苦痛以外のなにものでもないのでしょうか?
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私の経験から ( No.3 ) |
- 日時:2006/07/23 11:20
- 名前:元体操経験者
- 私は大学卒業後、社会人の体操クラブの代表をしていましたが、集まって来る人には、それこそ「バク転を覚えたい」と言う人から、「ブレイクの開脚旋回を覚えたい」「宙返りだけしたい」と言う人から、「全日本社会人に出たい」と言う人まで様々な人が集まってきました。
私の場合は、競技的体操志願者と、体操的な動きを覚えたい人とのグループに分けて、競技的な方は私が指導し、体操の単発的動きを覚えたい人は友人に指導してもらっていました。 あなたは、体操を競技スポーツとして捕らまえているでしょうが、他の部員は?目標を一つに設定するのは初めは無理があるでしょう。 そこで、2指導者制を取りました。 強いクラブを作るには、それなりの時間と、目標意識のしっかりした伝統的なものを作り上げる必要があるでしょう。 あなたが部長をされているなら、もう一人出来るなら、それこそ「体操を楽しむ」と言うグループのリーダーを設けて、2制度制でしてみては如何でしょうか?私の経験では、そうやって「体操を楽しむ」グループの中から、徐々に体操を競技的スポーツとしてやってみたい!と言う人々も出てきて、最後は試合にも出ていました。 勿論、あなたは自分の体操に対する信念を貫く必要がありますが、その信念を全員に初めから与える事は無理がありますし、長い時間をかけて体操部の歴史を作り上げていくしか無いようにも思えます。 あなたが卒業後も、これで終わりではなく、OBとして体操部を見守って行く事が、今のあなたのおかれた体操部には必要じゃ無いか?と感じました。
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なるほど… ( No.4 ) |
- 日時:2006/07/23 16:37
- 名前:匿名希望
- 2指導者制は確かに良い考えですね。しかし自分たちの現状で指導者2人はちょっと厳しいです。
でも競技系と体操系に分けるという考えは参考になりました。体操には競技以外の魅力もたくさんあるため、それが理由でまとまりに欠けてしまうことがあるということは、元体操経験者さんの言っていることからも、自分たちの現状からもそうだと思います。そんなときに、いったん競技と趣味とに分けてしまって、時間をかけて楽しい体操愛好家の中から強い競技選手を育てていけば良いということですか。 自分も体操は競技だけでなく、他の楽しい面があるからこそメンバーが集まり、初心者も手を出してみたり、つづけられるのだと思っている人間です。競技と趣味の両方の良い部分を共存させた形で部を運営できるかどうかはやってみなければわかりませんが、ちょっと検討してみようと思います。 何十年も昔には競技主体の強い体操部の伝統が生きていたと、いろんな先生に聞いたことがあります。しかし現在は初心者、愛好家、幽霊部員あわせて95%の同好会ですか?みたいな雰囲気です。 ここからまた新しい伝統を作ろうとちょっと掲示板見て燃えました(笑)ありがとうございます。
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体操愛好者の中からこそ、体操の普及があると思います ( No.5 ) |
- 日時:2006/07/23 20:35
- 名前:元体操経験者
- >時間をかけて楽しい体操愛好家の中から強い競技選手を育てていけば良いということですか。
そうですね(笑)私も以前は競技に凝り固まって、強い選手を育てたい一心で指導していた事がありますが、こちらがそうであっても、習う生徒さんが「体操を楽しみたい」と言う気持ちなら、いくら正しい技術での指導をしたとしても、生徒さんの耳には右から左にしか聞こえていません。 だから、体操を好きになると言う段階には「楽しい」と言う要素は必要不可欠だと思います。まずは体操を好きになり、技を覚え、そこから何%の人達が本当の競技体操に入っていく物でしょう。 私は以前は、こう言う考えの基に立てず、真に強くしたい一心で指導したため、ついて来た子供達は強くなりましたが、その陰で辞めていく子供達もいました。まだ私も若かったですから、今のように大きな視野から体操を見る事が出来ませんでした。今はブレイクの人や、体操的な動きをしたいと言う質問にも、ここで答えていますが、あの当時の私なら「体操を馬鹿にするな!」と言ってたでしょうね(笑)自分も年を取り、体操人生を振り返った時、体操に興味を持った理由は「仮面ライダーの様に宙返りがしたい」でしたからね(笑) そう言う過去を考えずに競技体操に走った事は今でも反省しています。 やはり、楽しくてしかたがないから、体操をする。と言うのが体操を始める誰しもの動機ですから、そこを大切にして、徐々に競技体操の魅力を覚えてもらうのが指導には大切なのだろうと思います。 そして、昔、体操が世界一を連覇していた時代、体操のすそ野を支えていたのは、まぎれもなく多くの体操愛好者がいて、学校でも体操を教え、その中から体操を本格的にしたいと言う人々が育っていったと言う歴史があります。 ただ、今、体操は本当に特異的なスポーツに捕らえられて、小さい頃から専門的にクラブに入ってやらないと、世界的に通用する選手が育てられないと言う理由から、学校体育でのクラブ活動、体操部を持つ学校がどんどん消えてしまっている現状は残念でなりません。また体操協会も強い選手を育てると言う目標は勿論大切ですが、昔の様に体操の指導者が各学校に一人はいて、体操を普及し、体操を好きになってもらうと言う意味での指導も大切な物なのではないか?と考える次第です。
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そんな過去が… ( No.6 ) |
- 日時:2006/07/24 15:20
- 名前:匿名希望
- やっぱり体操を始める動機って競技をしたいじゃないんですよね。確かに自分自身もバルセロナのかっこよさに触発された人間でした。すごい!自分もできるものなのか?かっこいい!みたいな単純な動機でした。
今は大会で成績を残してちやほやされたい願望がありますが…(笑)スポーツでモテたいとか、どこまでできるのか挑戦したいという気持ちも確かにあります。生涯現役で楽しみたいという気持ちも、指導者として脚光を浴びたいなんて気持ちも、いちファンとして語りたいという気持ちも。 そして体操が普及していろんな形態(競技、健康、趣味、プロ、教育、芸術Etc)が誕生したらずっと楽しいなあとも思います。 今自分がしている体操は競技を主にしているつもりです。そして部活として部員全員が楽しいと感じてもらえて且つ自分も楽しく、そして成績も残せていければと思っております。 部活の仲間というのも大切な要素で、競技力向上だけでなくみんなで遊びにいったり、他の学校と交流したり、そんな楽しさは「部活」ならではで大切にしたいと思います。 競技であり、遊びの場でもあるそんな「体操部」ができれば良いですネ♪
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万人の体操 ( No.7 ) |
- 日時:2006/07/26 21:15
- 名前:shokker <sikimshokker@yahoo.co.jp>
- URL:http://www.hpmix.com/home/1223/index.htm
- 中学の教員をしながら、体操クラブを持っています。体操をやるときに一番考えることは、自分が中学のときの、試合です。緊張して、日ごろ痛くってできなかった前後開脚がついたり、鉄棒で11回も落ちたり、心臓がどきどき今まで経験したことのないどきどき感が麻薬になり、中毒になりました。できたときの達成感というか快感でした。今でも中学で、バック転を全員にやらすのですが、180人見てますが、全員自分の力で、ソフトマットの上ですができるように(8時間ぐらいでやりました)なるのですが、感想を書かせたら、全員、まさか自分ができるとは思わなかった、できて感動したと、自分に自信がもてたと書いてくれています。楽しい体操とはこんなことじゃないかと思っています。いろんな形の楽しさがあります。ちなみに、仮面ライダーで宙返りしてたのは私です。これも楽しかったですよ
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え!? ( No.8 ) |
- 日時:2006/07/27 16:11
- 名前:匿名希望
- 今はショッカーのくせに昔は仮面ライダーで宙返りしてたんですか!?反則ですょ〜(笑)
ショッカーで仮面ライダーで中学校教師で体操のコーチなんてうらやましい経歴の限りです…仮面ライダーやってみたかった…(笑)
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体操!! ( No.9 ) |
- 日時:2007/05/12 15:57
- 名前:さくら
- 体操は楽しいものです。でも時々体操がいやになります・・・
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嫌になった時は ( No.10 ) |
- 日時:2007/05/12 23:08
- 名前:元体操経験者・H
- 一流選手は別として、本当に体操が嫌になった時は、2〜3日程度全く器具に触らず暮らす事も大切でしょう。
その2〜3日の間で器具に触らないとたまらない気持ちや、外を歩いていて公園の低鉄棒を見ると触ってみたくなる。
そういった気持ちが残っている間は、まだまだ伸び盛りですよ(笑) ちなみに、私はぶらざがり健康器で、五十肩の治療しています(汗)
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