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段違い平行棒 上バーでのけ上がり
日時:2006/06/24 21:56
名前:ゆき
中3女子です。
今、上バーでのけ上がりを練習しています。
下バーでは、もう補助なしで上がるんですが、上では感覚が違います…よね?
 @あふって(?)つま先をバーに近づけるタイミング
 Aつま先を近づけた後、ズボンを穿くような動きのコツ
を、教えてください。
@は、バーの真下に体が来たときとか、真下を通り越して一番前に出たときとか、具体的に知りたいです。
Aは、下バーでやるときのように、脚をずっとバーに沿わせられないんですが、それは単に筋力不足でしょうか。

因みに、長針(上バーのけ上がり)は、下バーに足をつけて上バーに手を付いて、止まった状態からはじめています。幅135、身長160です。
なるべく勢いをつけず、スイングの勢いに振り回されないようにやっています。

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け上がり ( No.1 )
日時:2006/06/26 09:07
名前:元体操経験者
け上がりは長振、短振を問わず振れ戻りの運動です。
短バーでは腰を折った状態(あらかじめ腹筋に力が入った状態)から足をバーに近づけるので出来ても、長振でスイングの中で出来ないとすると、やはり筋力不足は否めないでしょう。
長振スイングの先端で、しっかりと肩角度が開き、そこで短バーで出来る時の短バースイングの先端とを同じ条件にする事を、まず考えてください。
このポイントを高低両方のけ上がりが通過すれば、あとの捌きは同じなので、高バーでも出来る筈です。け上がりを行う際には、自分なりのポイントを押さえてしていると思います。そのポイントを高バーの時に押さえられないなら、やはり腹筋等の筋力が不足していると考えられます。
高バーでする際には理想は勿論大きなスイングから行うのですが、その場合でも選手は必ず自分のスイングのポイントを押さえてそこを通ってけ上がりに持ち込んでいる筈です。まずは、下バーで出来る時の自分のポイント作りに励んでください。
質問の内容に添って ( No.2 )
日時:2006/06/26 09:10
名前:元体操経験者
>@は、バーの真下に体が来たときとか、真下を通り越して一番前に出たときとか、具体的に知りたいです。
>Aは、下バーでやるときのように、脚をずっとバーに沿わせられないんですが、それは単に筋力不足でしょうか。

ご質問の内容に添ってお答えすると、@はスイングが頂点に達した時に肩角度が開いている事、これを急速に足をバーに近づけて、肩角度を狭める事により振れ戻りの際にけ上がりに必要な上昇力が生まれます。
これらの捌き方はスイングの大きさによっても異なりますし、ここを押さえる事を上記書き込みでポイントと表しましたが、このポイントが毎回やる度に異なる様では、たとえ出来ているとしても、け上がりをマスターしたとは言えません。このポイントを意識した練習方法をする事が必要だと思います。
Aの現象は、足の引き込み(足をバーに近づけるタイミング)が遅れている場合に起こります。また、振れ戻りの運動であるけ上がりの、最低必要な振動が得られていない事も予測出来ます。
低バーから高バーに飛びついてけ上がりを行う時も、最初は、あらかじめ腰を折った姿勢(腹筋にある程度緊張を持たせた姿勢)から実施してみましょう。これで確実に出来る様になってから、け上がりでの重要ポイント(振動での肩角度の伸展、足の引き寄せ、肩角度を閉じる(バーを押さえる)、手首の返しによる支持受け)等を常にポイントとして押さえて練習する事が大事です。
これらのポイントを見過ごして支持になれたとしても、それは確実に出来るけ上がりとは言えません。
なお、Aの現象が続く場合は、筋力不足が考えられます。足首を最初はバーにかけた姿勢で、次いで約5〜10cm離した姿勢で保持し、腹筋を鍛えつつ、その姿勢で軽く振動を加えて、振れ戻りの際に上昇運動を得られるポイントを押さえる練習もしてください。
ありがとうございます ( No.3 )
日時:2006/06/26 23:31
名前:ゆき
細かいところなども解りやすくアドバイスしていただき、ありがとうございます。おかげで課題が前より具体的に見えてきたので、励みます。
私は単振のとき、
・最初にバーを深く握る
・足をとにかく奥まで出す
・脛や膝ではなく、つま先をバーに近づける
を意識してやっています。上がらないときはこのどれかが欠けています。
あとすみませんが、「肩角度」とはなんなのでしょうか。
肩角度の意味と、け上がりの練習の心構え ( No.4 )
日時:2006/06/28 13:50
名前:元体操経験者
http://bbs1.whocares.jp/bb/view?bbn=gymkichi&cid=50&ccid=132&vt=1&pg=0
この図の4.日本式け上がりの前に振れきった部分を見てください。
肩の角度が伸びきっていますね。そして支持になった時には肩の角度は閉じています。
>・足をとにかく奥まで出す この時に足だけでは無く、肩を伸展させる事にも注意してください。
まずは、この日本式のけ上がりをマスターしましょう!
低バーでのけ上がりは、この日本式を用います。
高バーでも、はじめは低バーと同じ捌きで覚え、完全にマスターしたなら図の5.ロシア式に切り替えてください。
練習方法などは、このサイトの管理人さんの書かれている事を参考にしてください。
高バーであふって行うけ上がりは、このロシア式です。
これを完全にマスターしたなら逆手倒立から、このけ上がりに続けて再び倒立になる事も出来、大きなスイングから使えるので、女子でも今後この捌きが主流になると思いますが、まずは日本式のけ上がりで100%支持になる事、そして出来たなら支持の姿勢で肩を落とさずに足先を前に残す事を考えて練習してください。兎に角、最初の内は、支持になる確率を常に上げる事を考えてください。け上がりは、支持にならない練習を何回しても意味がありません。
多少、膝や肘が曲がっても良いから兎に角100%支持になる練習を心がける事が、最初の段階では一番大切です。そして支持になれたらそれで満足せず姿勢欠点の修正をしてください。
この段階では、足を前に残して支持振り上げが行える様に努力し、肩を釣って正しい支持姿勢を目指します。
確実に日本式で減点無しに支持になれる様になったら、今度はロシア式に切り替えましょう!切り替えても、この段階に来ていれば、ロシア式でもすぐにマスター出来るでしょう。くどいようですが、け上がりは「絶対に支持になる」と言う心構えを必ず毎回持って練習に挑んでください。
感覚の相違は ( No.5 )
日時:2006/06/27 22:36
名前:元体操経験者
>今、上バーでのけ上がりを練習しています。
下バーでは、もう補助なしで上がるんですが、上では感覚が違います…よね?
最初の質問に戻りますが、何故?感覚が違うか?
それは低バーでやっているのは、日本式(あふりを使わない)高バーでやっているのはロシア式(あふった後け上がりをする)から、感覚の相違を感じられたのだと思います。
高バーでも最初は、日本式の捌きで行うと感覚は一緒であると思います。
但し、これは確実に100%支持になれるまでの段階で、低バーでは日本式、高バーではロシア式と最終的には使い分けて行いましょう。
わかりました! ( No.6 )
日時:2006/06/30 20:17
名前:ゆき
「肩角度」の意味、わかった気がします!体(胸)と二の腕の角度、でよろしいでしょうか。
丁寧な説明に加えて図のURLまで載せていただいて、ありがとうございました。頑張ります!

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