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アントワープ世界選手権を観て
Name:ジョージア   ( 2013/10/12 22:43 )
未だに世界選手権の興奮が覚めやりませんが、いくつか感じたことを書かせていただきます。

まず金を4個も獲得出来たのは'78ストラスブール世界選手権以来で、現状の競技力を考えてもこれ以上ない結果でした。
あん馬は予選のベルキの落下、平行棒はDスコアの高い有力選手の失敗が、結果として追い風になっているからです。

盛り上がりという意味では、ストラスブールの時は素晴らしい成績の割りに報道はNHKだけでしたが、
今回は民放のニュース番組で白井選手を中心にこぞって特集を組み、
扱いが今までよりも格段に大きかったのも体操ファンとして嬉しいものでした。

特に亀山選手のあん馬、内村選手の平行棒は、うまくいけばあるいはメダルはいけるかもと
思っていたところの金なので意外性がありましたね。
「嬉しい誤算」というのは今まで皆無に近かったのでそれがあったということは、
日本の体操の質の評価が世界に浸透されてきたということになると思います。
これは今まで日本が積み重ねてきた選手育成の意味として大きいことです。

また、今大会は来年の世界選手権の(男子)団体戦を占う前哨戦でもありました。
正直言って今回を見るまでは来年の団体は、開催が中国の地元の南寧ということもあり、かなり悲観的に考えていました。
しかし今回の日本選手が示した演技の質をみると、これは何とかなるのではないかと
希望が持てた存在感のある各演技だったと思います。
ただし冷静にみると個人総合に出たリン・チャオパン、ゾウ・シーションのDスコアは内村選手と大差なく、
来年の地元の世界選手権では今回のようなミスは絶対に犯さないでしょうから、
相当に苛烈な団体戦になると予想しています。

余談ですが昨日の「2軍」同士で戦った東アジア大会の団体・個人総合は、
またしても中国にコテンパンにやられてしまいましたね・・・。時期エース挌の野々村に加え佑典他がいるにもかかわらず。
Dスコアを冷静にみるとその結果は必然と思います。うーん・・・。

白井選手の床の驚異的なDスコア7.4は一見絶対的なものを感じますが、
床で予選落ちしたロシアのアブリャジンの7.2の内容を持っていた事実は、油断を戒めるために覚えておくべきでしょう。
当然水鳥部長などは把握していることと思いますが。

いずれにしても、観ていてとても興奮する、そして楽しい大会でした。
選手の皆さん、お疲れ様でした。

P.S.
ファビアンの個人総合の銅もことのほか嬉しかった。
おめでとう!

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